「議論」と「口論」の違い
おはようございます。
ホームオーガナイザー吉島智美です。
先日、片付けのプロ向けセミナーを開催しました。
現在、片付けのプロを目指して勉強中の方から
既に現場を多数経験されている方まで
様々な方に参加して頂き誠にありがたい限りでした。
その中で、ちょっと気になったのが
どこまでお客様に意見を言ったらよいのか?
そこまで聞いたら相手は不快に思うのではないだろうか?
という事に悩んいる人が、
私が思っていた以上に多かったということです。
一般的に日本人は、空気を読むことが美徳だと思っています。
それが高じて、相手の意見に反論したり
疑問に思った事をぶつけることは
相手を不快にする事だと思っている人が多いです。
確かに、言葉で相手を傷つけたり、怒らせたりする
言葉の暴力は良くないことです。
しかし、聞くときべき時にしっかり質問する。
相手にとって良くないと思ったら
言葉を選びながらも、口に出して意見する。
そうした態度が、コミュニケーションには大切だと思います。
と偉そうなことを言っていますが
私自身、子供の頃はとても閉鎖的な環境で育ったので
上手に意見を言う事ができませんでした。
私は福島県出身ですが、福島の中でもかなり田舎で育ちました。
その後、女子高、女子大と女性だけの独特の世界で学生時代を過ごし
空気を読む、相手の顔色をうかがう
そんな事を、無意識で行う事が習慣になっていました。
しかし、そんな私も社会人になり、
建設業界という、男性優位で
しかも、かなりガテン系の世界で仕事をするようになると
ストレートなモノ言いじゃないとやっていけない!
と、なるんです(笑)
社会人になり、良いも悪いも様々な事を学びました。
その時学んだことで、今でも大きく役立っているのが
「議論」と「口論」は違う!
という事です。
「議論」は物事を良くするため、改善するために
様々な意見を出し合って話し合います。
時には、耳が痛い事、自分の意見を否定される事も
たくさん、たくさん言われますが
それはあくまで話し合いなので
そこで言われたことを、恨みつらみとして残す事は
あまりありません。
しかし、「口論」はいわゆる口喧嘩なので
お互い思考よりも、感情が先行します。
お互い、自分の主張を曲げようとしませんし
言われたことが、恨みつらみになって残りがちです。
私も含め、日本人はこの「議論」に慣れていない人が
多いような気がします。
普段から、お互いに意見の交換をする習慣がないので
ちょっときつめのモノ言い、
矢継ぎ早に、自分の意見を否定される、
大勢の前で、反対意見を述べられる
そんな事を言われると、
それだけで心が折れそうになってしまいます
(恥かしながら、私はそうでした・涙)
コミュニケーションの基本は
相手の意見が、同じ意見でも、違った意見でも
まずは耳を傾け、お互いになぜそう思ったか
感情的にならずに、聞くことから始まる
子供時代、学生時代の私は
そんな基本的な事が出来ていませんでした。
今でも、ついつい昔の習慣が顔を出して
一瞬、相手に意見に感情的になったり
落ち込んだりすることもあります。
しかし、冷静になるとあれは「議論」
ディスカッションだったんだと思う事で
気持ちを切り替えることが出来ます。
その繰り返しを積み重ねることで
相手に意見や疑問を、上手に伝えられるように
なると思います。
ぜひ、みなさんも恐れずに
意見や疑問をぶつける事をして下さい。
ただし、幼児ではないので
言葉や言い方を考慮する事は忘れずにお願いします。